先日、首都ワシントンDCで日米の首脳会談が行われました。

日本では数日前から、最初に招待された外国首脳だとか最重要会議だとかメディアなどで連日報道され、テレビのどの報道番組でも話題に出ないことはないくらい加熱してるといえるようでした。実際日本にとっては重要なことなのかもしれません。しかし米国ではほとんど報道されず、米国社会で今回の会談がまず話題になることはありませんでした。

米国民の関心は世界中の関心と同じコロナ過の社会生活など、そして連日起きる銃による死亡事件や差別問題などで、日本で開催される東京オリンピックのことさえまったく話題にでない状態です。

私が参加して活動している100人以上のメンバーの集まりでもしかり、ここが米国南部というのもあるけれど、まず日本の現首相の名前を知ってるのは聞いたかぎりでは誰も知らないし、オリンピックが今年東京であることも1割ほどしか知らないというのが現実です。

野球の大谷選手らの活躍や、マスターズで優勝した松山選手のことはかなり取り上げられ、多分こちらのほうが日本としての知名度は高いようです。

日米首脳会談の当日日本では早朝から中継で全国放映されていましたが、米国では中継放映もなければニュースのメインは前に起きた警察官における誤射事件や、インディアナ州で起きた乱射事件、そして英国のフィリップ殿下が亡くなったことの特集。日米首脳会談の中継はないが、翌日のメジャーTV局では早朝から英国殿下の葬儀を生中継で放映しており、米英の関係の絆の方が深いことは明らかです。

首脳会談を少し見ることができたが、日本の首相が高揚した様子で演説の紙面をただ棒読みする姿は、米国大統領との演説の差をくっきりとかもし出し、言いようがなく関心の度合いの違いをさらにさらけ出したように感じました。

首相は米国滞在中に、日本のコロナワクチン供給が遅れていることから、供給先の会社代表に追加などの依頼をしたということだが、返答は「前向きに検討する」というもの。Yes・Noのはっきりしてる米国で「ほとんど難しい」と言われたに等しい返答、本当に困っているならなぜ他国のように具体的なディールをしないのか、言葉だけで「そこを何とかお願いします」で終わり、押しが足りないのは日本のやり方は世界に通用しないのでは。。。

条件を提示し(金額や情報提供、今後の支援とか)強く交渉無しには成立する物も成立しない。せっかく米国まで来て電話会談でお願いだけでは、別に日本からやっても特に変わりはしない。東京オリンピックを確実な開催に向かわせ、日本のコロナ感染蔓延を減らすことを強く思うなら、直接あって面談すべきだと思う。ワクチンの事だけなら日本の前首相と米国の前大統領とのやり取りの方がうまく進んだかもしれない。

主要先進国G7の中で最初に招待を受けた総理と舞い上がっているようだが、今の世界情勢でまずヨーロッパや米国隣国からは来たいとは思わないのではないだろうか。アジア情勢を考え中国を選ぶことはないので、その中で日本しかないとなったのかもしれない。

経済的にG7の一員となってるが、このコロナ過でワクチン接種率が国家クーデターが起きてるミャンマーより低いという現実、現状でオリンピックを開催出来るとは到底思えない。

日本を世界が注視する度合いが、どれほどなのかを見つめなおすべき機会だと思う。

By Sazan

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です