だいぶご無沙汰してしまいました。西森テンコーです。
Netflixで『ザ・プレイリスト』を観た。音楽ストリーミングサービス「Spotify」の創業を描いた、実話とフィクションを交えたスウェーデンのドラマ・シリーズだ。全6話でエピソードごとに違う関係者が語り手になる。
当時、レコード会社が音楽の全てを握り、レコード会社との契約がメジャーになる雄一の方法であった。そこに現れた無料ダウンロードサービス、パイレーツベイ。インターネットが広まることで、開発されたサービスは瞬く間に人々に受け入れられてしまう。法律が追いつかず、訴訟に発展し、音楽は皆んなのものだと利用者も主張する。
そこに現れた天才ダニエル・エクが、ダウンロードではなくストリーミングサービスを思いつく。出資者、プログラマーが参加してSpotufyがスタートする。そして一喜一憂のドラマが始まる。一番の問題は、音楽業界を仕切っていたレコード会社とミュージシャンにどう納得してもらい、そして支払うのか。
先のパイレーツベイは訴訟で負け、著作権侵害で有罪になった。Spotifyは完全無料を諦めざるを得なくなる。「音楽も水と同じで自由に使えるべき」と主張していたが、水も無料ではない。おいしい水を飲もうと思えば、お金を出して買うではないかと、ツッコミたかった、が、それはさておき。。。
去年OpenAIの対話型AI「ChatGPT」が、公開からわずか数日で100万ユーザーを獲得した。出遅れた私はWaiting List。人間のようにスラスラと文章を作成できるというこの対話型AIは、あらゆる用途で活用が進んでいるという。しかし、テクノロジーの進化は我々を動揺させている。人々は興味はあるものの、衝撃を受けている。開発や応用を方向づけたり制限したりする法律も民主的な統治もほぼないまま、AIがここまで進んでいるからだ。
Spotifyは音楽業界をテクノロジーの力で変えてしまったが、このAIの開発はこの世の中を、色々な分野で全く違うものにしてしまうのではないだろうか。