Cobra Kai
Netflix シリーズ

1984年公開の大ヒット映画、Ralph Macchio主演の『The Karate Kid』(Part IIIまである)の続編だ。このシリーズではダニエルのライバルで悪役だったコブラ会のジョニーにフォーカスがあてられており、ゆえにタイトルも『コブラ会』だ。なんとも、オリジナルの出演者がそのまま35年後のキャストとして出演しているから面白い。元旦にシーズン3が公開されたばかりだ。

ダニエルにカラテを教えたミヤギ先生は他界し、いまや高級カーディーラーとして大成功しているダニエル。家庭を持ち、豪邸に住み、裕福な暮らしを送っている。しかし、ジョニーはダニエルに負けて以来、敗者のまま大人になり、ダメなおっさんに成り下がっている。しかし、同じアパートに住む高校生、ミゲルをいじめから救ったことがきっかけで、「コブラ会」を立ち上げ、ミゲルや他の高校生に空手を教えるようになる。そして、ダニエルの娘やジョニーの息子、さらにジョニーの元コブラ会の先生も絡み複雑になっていく。

英語が聞き取れないことも多い映画やドラマは、英語を字幕でも補足して見ていたが、なんとも字幕も早過ぎて読みきれないことが多かった。しかしNetflixに日本語字幕付きものもあることを発見して喜んでいたが、急に無くなり「なんで~?」と思っていたところ、設定を日本語にできることを発見した。しかし、日本語にするとタイトルも説明も全て日本語になってしまい、超違和感。ただただ字幕を日本語にしたいだけなのに、それができない。吹き替えのあるドラマシリーズの中には、デフォルトが日本語吹き替え版になっているものもあり、これまた超違和感。エピソードごとにオリジナルの英語版に変えないとならず、なんとも面倒なことこの上ない。

『The Karate Kid』も『Cobra Kai』も英語のみで見ていた私は、Kaiって誰だろう?きっとコブラ流派を立ち上げた人の名前?と思っていたのは私だけ?それを日本語設定にしてみたらタイトルは『コブラ会』ではないか!「お~~っ!そういうことね」と納得してしまいました。ちゃんちゃん!

さてさて、話を元に戻して… シリーズ3のダニエルが沖縄を訪れるシーンでは、30年前『The Karate Kid』でダニエルが恋に落ちたクミコさんや他のオリジナル出演者も出てくる。取ってつけたような展開ではあるが、懐かしいオリジナルの映像も織り込み、『The Karate Kid』ファンだった人には嬉しいエピソード。また、主役のジョニーがSNSに自分のプロフィール写真をミゲルに言われて選んでいる時、ジョニー役のWilliam Zabkaが若かった頃のホットなシックスパックの写真を見せてくれる。これも見逃してはいけない。

それもさておき… 『The Karate Kid』では徹底的に嫌な奴だったジョニーだが、『コブラ会』では、実はジョニーもそれほど悪い奴ではなかったことが明らかになってくる。ダメなおっさんだけど、正しいことをしようと努力はしているのだ。悪の根源のようなジョニーの元先生もそこまで非情になった過去が明らかになってくる。そして、高校生たちもイジメ、葛藤、争いを通して成長していく。どちらかというとベタな展開のシリーズだが、なぜか引き込まれてしまう。『The Karate Kid』を知らない世代も「面白い」「空手やりたい」と言っているのには驚きだ。

シーズン4のプロダクションもすでにアナウンス済み。コロナ・パンデミックのせいで撮影が遅れる可能性もあるが、期待したい。まだ観てない方は、オリジナルの映画『The Karate Kid』から見ることをお勧めしたい。

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