What is in peach? と聞かれて「種」と答えるジョークがあったが、それはさておき…、日本語では「弾劾(だんがい、英: Impeachment):身分保障された官職にある者を、義務違反や非行などの事由で、議会の訴追によって罷免し、処罰する手続き」だ。

1月6日に連邦議事堂にトランプ大統領の支持者らが乱入した事件をめぐって、議会下院は1月13日、大統領の罷免を求める弾劾訴追の決議案を可決し、トランプ大統領は歴代大統領で初めて、任期中に2度弾劾訴追された。

次のステップは上院での裁判。上院では3分の2の賛成によって弾劾が決定するが、刑罰は課せられず罷免するのみ。連邦最高裁長官が弾劾裁判長となり、上院議員は陪審員としての責務を担うことになる。

今回の2回目のインピーチメントはちょっと複雑だ。なぜなら大統領の任期は1月20日で切れるわけで、上院での裁判はその後に行われるとのこと。その職務をすでに退いている人を罷免するということは矛盾している。

では、なんのための弾劾裁判なのか?

それは、次の選挙への立候補資格を剥奪することが可能になるという事だ。まずは弾劾裁判で上院の3分の2の賛成により有罪罷免となると、その後に別に立候補資格を剥奪のための裁判を行うことができる。その場合は過半数の賛成で成立する。上院は20日以降、ジョージアの民主党二人が決選投票で勝利したことで与野党がちょうど50議席ずつを分け合うことになる。この弾劾裁判では共和党議員の少なくとも17人が民主党議員に同調しなければ有罪評決には至らない。

2024年の選挙に出馬すると言っているトランプ氏だが、もしそれが可能になれば、その選挙活動でますます支持者を煽るのは明らかで、過激な右翼はますます過激になってしまう恐れがある。

ピーチの中には種が入っているが、是非ともインピーチ・トライアルで罷免を成立させ、悪い種を取り除いて欲しいものだ。

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